長い夜
病室に帰る道中は目を瞑っておく事‼️
これは先に手術を終えた同室メンバーの方々からのアドバイス😅
麻酔の影響で吐き気を伴う事があるのでむやみに頭を動かしたりキョロキョロしないほうが良いと。
同室メンバーのSさんは、帰室後早々に嘔吐で大変だったとか…
日々アップデートされていく経験からのアドバイスのおかげで、ぎゅーっと目を瞑っていた私は吐き気もなく…
先輩方の体をはった体験アドバイス、本当に感謝しかないっ🙏
病室で目を開けると、夫と子供達が私を覗き込んでおりました。
「センチネルリンパ節に微小転移が一箇所あったって」
夫が言った言葉を反芻
そうか〜転移か…
乳がんが転移する時に最初に到達するリンパ節のことで、そこを術中生検により調べることでその先のリンパ節郭清の必要性を判断します。つまりそこに転移が無ければその先のリンパ節にも転移はないと判断できるのです。
センチネルとは英語で「見張り」という意味です。見張り番のリンパ節なんですね😊
手術前、主治医のK先生との打ち合わせの際 約束してた事がありました。
最近では、センチネルリンパ節に一箇所のみの微小転移の場合、その先のリンパ節郭清は省略し術後抗がん剤による治療を行うことにより、リンパ節郭清をした場合と予後(再発などのリスク)に差はないというデータがあると。
つまり、微小転移1個だけだったらリンパ節郭清しても良いし、しなければ後で抗がん剤だよと。
わたしの場合
微小転移一箇所だったらリンパ節郭清はせずに抗がん剤やります、と決めていました。
二箇所以上の転移が認められた場合、リンパ節郭清を行うと同時に、一次再建(エキスパンダー挿入)は中止、と、こちらも事前に打ち合わせ済み。
あらゆる可能性について事前に割と念入りな打ち合わせがあるんですよ。
術中は意識ないのでいちいち確認できないからね😉
それから、私の場合、腫瘍の位置が乳頭から離れた下の方にあり、もしかしたら乳頭は残せるかも…と。
でも術中、腫瘍の広がり具合によっては乳頭を残すのがリスキーな事もあると。
乳頭、残せそうなら残してください、ただし無理ならとっとと切除でお願いします。
乳がんになってから、短期間で重要な決断をしていかなければならないことの連続です、しかも命に関わるようなシビアな選択が多いという…😅
結果
センチネルリンパ節に微小転移一箇所のみの為、リンパ節郭清は省略(術後抗がん剤前提だけど)
エキスパンダーによる同時再建完了👍
そしてなんと 乳頭残せました❣️
手術の前日の夕方にね、K先生がベットサイドに現れたんですよ。
「うーさん、あれからカンファレンスで検討したんですけど、なるべく乳頭温存の方向でやってみますね😊」
たくさん患者さん抱えて、外来診察して、遅くまで手術して大変だろうに、乳首残せたらなぁ〜なんていうおばちゃんの我儘に真摯に向き合ってくれた、それだけで有り難くそして嬉しかったな〜
でも、くれぐれも無理しないで怪しかったらとっとと切除で!という事はしっかり伝えておいたけどね😅
しばらくベットサイドにいた夫たちは帰宅し、手術後の長い夜が始まったのです。